ワイン飲んだくれ日記

飲んだワインのテイスティングコメント、気になったワイン関連のニュースについて記録していきます。

プロセッコ ワイナリー巡り 〜 Merotto 〜

この日はプロセッコのワイナリー巡り。値段が比較的リーズナブルで、訪問ワイナリーの希望も聞いてくれるという「Visit Prosecco Italy」にお願いした。

まず、プロセッコの近郊までは自力で電車で行く(金額を追加すれば、ベニスから送迎をお願いすることも可能のようだ)。出発前に、まずはサンタルチア駅で朝食。マリトッツォとババ。マリトッツォは初めて食べるが、上品な甘さのクリームでさっぱり美味しい。スウェーデンのセムラに似ている。

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サンタルチア駅からガイドさんにピックアップしてもらう「Susegana」駅までは、乗り換え無しの1本で1時間程度。電車にも、ベニスのシンボルである、翼を持つライオンの絵が。電車は、我が日本の日立製だった。

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訪問ワイナリーは、12ばかり希望を挙げたが、このツアーでは小規模ワイナリーをメインに訪問するツアーとのことで一部は却下され、またプロセッコといえども結構広範な産地らしく、場所的に廻るのは難しいとかあるようで、結果希望したワイナリーの中で訪問できたのは2軒。なかなか難しいですな。。

そのうちの一つがこの「Merotto」。ココにまとめたように、ガンベロ・ロッソでここ最近ずっと3グラスを獲得している造り手。比較的モダンな建物のワイナリー。

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葡萄畑は丘陵地帯にある。丘の上に教会も。

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この日は生憎の天気だったが、天気が良ければもっと良い景色の中で試飲できそう

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テイスティングは、スタンダードレンジ3種とプレミアムレンジ3種の2つのコースが選べる。一つづつコースを選べないかと聞いてみたところ、それは無理とのこと。まあ1日に何組もテイスティングがある訳ではなさそうなので、まあそうだよねという感じ。ならプレミアムレンジしかないでしょう。3種のテロワールの違いについての説明。ちょうどこの季節は、葡萄が発芽しているところだそうだ。

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ワイン造りでは、1st pressing果汁のみを使用し、それ以外の果汁は売却するという贅沢な造りのようだ。ステンレスタンクで二次発酵させ、いわゆる「シャルマ法」。

そして、いよいよテイスティング。品種はいずれもGlera 100% :

  • 泡 : Merotto, Cuvee del Fondatore Graziano Merotto, 2022 (Valdobbiedene, Veneto, Italy。色やや薄い。クリーミーな泡立ち。メロン、レモンの香り。爽やかな酸。適度な果実味で、シルキーな質感。ミネラル感も感じられる。MyPoint=92pt)
  • 泡 : Merotto, Caste, 2022 (Valdobbiedene, Veneto, Italy。色薄い。泡きめ細かい。こちらの方がチョーキーで、よりミネラル感強めの、キレのあるタイプ。MyPoint=91pt)
  • 泡 : Merotto, Superiore di Cartizze, NV (Valdobbiedene, Veneto, Italy。こちらは自社畑の葡萄と買い葡萄両方使っているようだ。これはより糖度が高いそうだが、確かにより甘みを感じる。ミディアムボディ。MyPoint=90pt)

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表面にきめ細かい泡が立ち上がる

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最後に、もう1種追加でテイスティングさせてくれることに

泡 : Merotto, Integral, 2023 (Valdobbiedene, Veneto, Italy。色やや薄く、やや緑がかった色合い。きりっとした辛口ではあるが、果実味がしっかりしており、一番パワフルなスタイルに感じた。MyPoint=91pt)

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ショップ。ここはプロセッコのワイナリーにしては珍しく赤のスティルワイン(カベルネ)も造っているそうだ。それも興味深いが、ここはやはりプロセッコを購入。

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いやー、ここのプロセッコは素晴らしい。いわゆる安物のプロセッコのような薬っぽさは全く感じず、クリーミーな泡の質感といい、これまで飲んだプロセッコとは全然別物。3つのキュヴェの味わいの違いがかなり興味深かった。事前知識では、Cartizzeはプロセッコの特級的なテロワールなので一番上質を期待していたが、やや甘みが強く、個人的には今回試飲した中では一番好みではなかった。Casteが一番ミネラル感が強く、Cuvee del Fondatoreがその2つの中間的で、一番バランスに優れていると感じた。Integralはベーシックレンジだが、予想以上に良く、かなりコスパに優れていると感じた。

ガイドのClaudiaさんはかなり美人な方で、おまけにとても気さくで感じが良かった。このワイナリーはかなりおすすめ。

ベニスでバーカロ巡り

ベニスでは立ち飲み文化があり、バーカロという立ち飲み居酒屋がたくさんある。サン・セバスチャンでいうバルのイタリア版という感じか。まず行ってみたのは、ローマ広場近くの「Arcicchetti Bakaro」。

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ドリンクは、ベニスで定番のカクテル「スプリッツ」を。合わせて幾つかチケッティ(イタリア版ピンチョス)を。店員は感じが良く、「日本から来た」と言ったせいか、チケッティを一つサービスでおまけしてくれた。どれも酒が進むつまみという感じ。

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もう1軒は、ベニスのバーカロでは必ずといって名前が挙がる、アカデミア美術館の近くの「Cantine del Vino gia Schiavi」

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ここでもスプリッツとチケッティを幾つか。おー、これは色々と工夫されていて、複雑味のある味わいで美味しい!

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他の種類も食べてみたくて、チケットと白ワインをグラスで追加。うーん、これまた美味しい!見た目だけからは予想できない味/組み合わせのチケッティ、ここはかなりオススメなバーカロ。

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Osteria alle Testiere@ベニス

「Osteria alle Testiere」にてランチ。ベニスでシーフードならココという店のようだが、地味で気付かずに通り過ぎてしまいそうな外観。

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店内は小ぢんまりとしているが、明るくアットホームな雰囲気

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グラスワインのリスト

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ベネチア名物料理の干し鱈のペーストとポレンタ。なかなかお洒落な盛り付け。合わせてフリウリの白を :

白 : Borgo del Tiglio, Collio Bianco, 2021 (Friuli, Italy。色の濃さ中程度。メロンの香りに、ほんのり麦っぽいニュアンス。酸しっかり目。果実味はしっかりで、ほんのり甘みの感じられる果実味。イキイキというよりかは落ち着いた質感。バランスは良い。MyPoint=88pt)

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アカザエビ。新鮮で、まるで甘海老のような甘み。

白 : Gini, Soave Classico, 2022 (Veneto, Italy。色やや濃く、ややオレンジがかった色合い。やや微炭酸。洋梨の香り。軽快な酸。フルーティかつフルボディ。MyPoint=89pt)

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「Spaghetti alle bevarasse」。いわゆるボンゴレビアンコだが、久々に食べると美味しい。ドライトマトが入っているのがアクセント。

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カジキマグロのラグーのラビオリ

白 : Vitovska, VinoGradi Fon Collio Sloveno, 2021 (Slovenia。色は濃く、オレンジがかった色合い。オレンジピールの香り。酸、旨味、苦味といった味わいで、いかにも自然派だが、そこまでクセはない。骨格はしっかりしている。MyPoint=86pt)

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白身魚

白 : Pievalta, Verdicchio dei Castelli di Jesi Tre Ripe, 2022 (Marche, Italy。色薄い。メロン、レモンの香り。酸しっかり。すっきり爽やかな白。MyPoint=87pt)

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驚くような一品は無かったが、新鮮な魚介がいただけるという評判に偽りはなく、どの皿も総じて良質。ワインのセレクションもなかなか良い。満足できた。

料理 : 3.5

ワイン : 3.5

雰囲気 : 3.5

サービス : 3.5

コストパフォーマンス : 3.0

また行きたい度 : 4.0

St. Regis Venice

ベニスに到着。シェンゲン圏外のアイルランドから到着したので、入国審査があったが、特に何も質問されずパスポートとデンマークのResidence Cardを見せたらスムーズに入国できた。空港から宿泊先のあるサンマルコ広場までは、Alilaguna社の水上バス(Blue Line)で。1時間20分ぐらいと、結構時間がかかる。

ベニスでの宿は、1泊だけ奮発して「St. Regis Venice」にした。水上バスの停留所San Marco Giardinettiからは徒歩6分程度と、近い距離にあるが、2ヶ所ほど小さな橋の階段を渡る必要があるので、重いスーツケースがある場合は思ったより大変。水上タクシーで乗り付けることも可能だが、我々は裏の入り口から。

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さすがセントレジス。ゴージャスでありながら洗練されている。このホテルは、マット・デイモン主演の映画「リプリー」でも撮影場所として登場したこともある。

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今回はNightly Upgrade Awardを利用したところ、無事申請が通り、「St. Regis Suite, 1 Bedroom Suite, 1 King, City view」の部屋へアップグレードとなった。

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広い

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バスタブもある

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アメニティは「Aqcua di Parma」

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外の景色はイマイチ

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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が辛うじて少し見えるぐらい

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一旦外出してから戻ってくると、ウェルカムアメニティが置いてあった。「Pan del Doge」というベネチアの伝統菓子。

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セントレジスでは、世界中のセントレジス共通のイベントとして、夕方になるとシャンパンサーベルというイベントが行われるそうだ。客の一人がスタッフと一緒に、サーベルでシャンパーニュを抜栓し、そのシャンパーニュが無料で1杯づつ振る舞われた。銘柄はよく見えなかったが、おそらくシャルル・エドシックのブリュット・レゼルヴ。色の濃さは中程度で、白っぽい色合い。しっかりした酸。軽快ですっきり爽やかで軽快なスタイル。MyPoint=89pt

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St. Regis Barでカクテルを一杯。オリジナルカクテルの「Santa Maria Bloody Mary」を。透明なトマトジュースを使っているので、見た目から予想される味とは違って予想外の味で面白い。ホースラディッシュの辛みがアクセント。

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カクテルしか頼んでないのに、おまけで小さなオープンサンドも出てきた。

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チタンエリート特典での無料の朝食

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何といっても器が綺麗

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ハム、チーズ類

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ジュース、ヨーグルト、シリアル

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フルーツ

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さすがどれも上質なものを揃えてあるという感じで、美味しかった

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ケーキも本格的。朝からシャルル・エドシックのシャンパーニュまで飲めるのは凄い。

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T2ラウンジ@ダブリン空港

搭乗まではT2ラウンジで時間を潰す。ダイナースカードで入室可能。

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フードは、スコーン2種、ペストリー

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ハム、チーズ、ヨーグルト、フルーツサラダ。朝食時間帯ということもあるだろうが、これまで行った中でも最低クラスのショボさ。

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ドリンクは、ビールはギネスの何故かノンアル、他はカールスバーグ、バドワイザー、Miller、Solという微妙なラインアップ。ワインは白2種。赤は、リクエストベースで提供するという。

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まだ7時前という早朝だが、ワインを一応試飲

白 : Zagalia, Pinot Grigio (Veneto, Italy。色やや薄く、緑がかった色合い。メロンの香り。爽やかな酸。ミディアムボディ。後味にやや苦み。MyPoint=86pt)

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白 : Costa Cruz, Verdejo & Sauvignon Blanc (La Mancha, Spain。色は薄く、緑がかった色合い。ほんのりハーブの香り。丸みのある酸に、滑らかな果実味。バランスは悪くない。MyPoint=87pt)

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アイリッシュウィスキーもあったのだけが救い。

BushmillsのThe Originalは、ほんのりフルーティさが感じられ、樽とのバランスも良い。

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Powersのゴールドラベルは、色はよく濃く、樽も強めで、アルコール感も強めで、名前の通りパワフルだが、質感は滑らか。

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次の目的地ベニスまで、Air Lingusで2時間半程度のフライト

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プロフィール

nondakure

コペンハーゲン在住。現在ギリシャワイン強化中。ワインエキスパート。

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